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コードエディタとは?VS Codeの使い方を初心者向けにわかりやすく解説

プログラミングに必須のコードエディタについて、なぜ必要なのか、そしてVS Codeの基本的な使い方を初心者向けに解説します。

#コードエディタ#ターミナル
コードエディタとは?VS Codeの使い方を初心者向けにわかりやすく解説

コードエディタとは?VS Codeの使い方を初心者向けにわかりやすく解説

プログラミングにおいて必需品となるコードエディタ。なぜ使うのかと、その使い方を初学者に向けてわかりやすく解説します。そして、コードエディタの王者、VS Codeの解説をします。

なぜコードエディタを使うのか

そもそもプログラミングってどうやって行うの?

プログラミングは、テキストファイルに命令文(コード)を書き、そのファイルをコンピュータに実行させることで動作します。

プログラミングの流れを具体例で見てみよう

例えば、Pythonで「青山学院大学は箱根駅伝で総合優勝しました。」と画面に表示(出力)したいとします。

ステップ1: テキストファイルを作成する

まず、テキストファイルを作成します。テキストファイルとは、文字情報のみを保存するシンプルなファイルのことです。

ここでポイントなのがファイルの拡張子です。

拡張子意味
.txt通常のテキストファイル
.pyPythonのプログラムファイル
.jsJavaScriptのプログラムファイル
.htmlHTMLファイル(Webページ)

今回はPythonのプログラムなので、ファイル名を aoyama_celebrate.py とします。

ステップ2: コードを書く

作成したファイルをテキストエディタで開き、以下のコードを書きます:

print("青山学院大学は箱根駅伝で総合優勝しました。")

print() は、カッコ内の文字を画面に表示する命令です。

ステップ3: プログラムを実行する

ファイルを保存したら、ターミナル(Windowsではコマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行します:

python aoyama_celebrate.py

すると、以下のように出力されます:

青山学院大学は箱根駅伝で総合優勝しました。

🎉 これでプログラムの実行完了です!

💡 ターミナルの使い方については「ターミナル入門ガイド」で詳しく解説しています。

プログラミングの流れまとめ

1. ファイルを作成(適切な拡張子をつける) ↓ 2. コードを書く ↓ 3. ファイルを保存 ↓ 4. ターミナルで実行 ↓ 5. 結果が表示される

この一連の流れを効率よく行うために使うのが、コードエディタなのです。

メモ帳じゃダメなの?

「プログラムってテキストファイルでしょ?メモ帳で書けばいいんじゃない?」

確かに、プログラムはテキストファイルなので、メモ帳でも書くことは可能です。しかし、メモ帳でコードを書くのは、自宅で筋トレするようなものです。

できなくはないけど、ジムに行けば、専用の器具(ダンベル、マシン)が揃っている、トレーナーがフォームを教えてくれる。

コードエディタも同じです。プログラミングを効率よく行うための「器具」や「サポート機能」が揃った環境なのです。

コードエディタを使うメリット

コードエディタには、プログラミングを快適にする機能がたくさん備わっています。

1. シンタックスハイライト(色分け)

コードの種類によって自動で色分けしてくれる機能です。

メモ帳の場合:

function sayHello() {<br> console.log("Hello!");<br> }

全部同じ黒文字で、どこが何かわかりにくい...

コードエディタの場合:

function sayHello() { console.log("Hello!"); }
  • function → 紫色(キーワード)
  • sayHello → 黄色(関数名)
  • "Hello!" → オレンジ色(文字列)

色分けされることで、コードの構造が一目でわかります!

2. 自動補完(入力候補の表示)

文字を入力すると、「もしかしてこれ?」と候補を表示してくれます。

例えば con と入力すると:

  • console
  • const
  • confirm

といった候補が表示され、選ぶだけで入力完了。タイプミスも減り、入力スピードも爆上がりです。

3. エラーの検出

コードに間違いがあると、赤い波線で教えてくれます。

pritn("Hello") # ← 赤い波線が表示される

pritn じゃなくて print では?」と、実行する前にミスに気づけます。

4. ファイル管理

プロジェクト内のファイルやフォルダを、サイドバーで一覧表示。クリックするだけでファイルを切り替えられます。メモ帳だと、毎回「ファイル→開く」をしないといけませんよね。

5. ターミナル統合

コードエディタの中でターミナル(コマンドを実行する画面)を開けます。別のアプリを立ち上げる必要がなく、コードを書く→実行するがシームレスにできます。

6. Git連携

Git(バージョン管理システム)との連携機能。「いつ、どこを変更したか」を記録できます。これは少し上級者向けなので、最初は気にしなくてOKです。


まとめると:

機能メモ帳コードエディタ
シンタックスハイライト
自動補完
エラーの検出
ファイル管理
ターミナル統合
Git連携

コードエディタを使うと、これらの機能が使えるようになり、コーディングの効率が格段に上がります

コードエディタの種類

代表的なコードエディタをいくつか紹介します。

1. Visual Studio Code(VS Code)

  • 開発元: Microsoft
  • 価格: 無料
  • 特徴: 最も人気のあるエディタ。拡張機能が豊富で、あらゆる言語に対応。

2. Cursor

  • 開発元: Cursor Inc.
  • 価格: 無料プランあり(有料プランあり)
  • 特徴: VS Codeをベースに、AIアシスタント機能を強化したエディタ。

3. Sublime Text

  • 開発元: Sublime HQ
  • 価格: 有料(無料で試用可能)
  • 特徴: 軽量で高速。シンプルなUIが特徴。

4. Vim / Neovim

  • 開発元: オープンソース
  • 価格: 無料
  • 特徴: ターミナルベースで動作。習得は難しいが、慣れると最速。

初心者には圧倒的に VS Code をおすすめします。 無料で、使いやすく、情報も豊富だからです。

VS Codeとは

vscode-2020-eyecatch-1200x630-1.png VS Code(Visual Studio Code)は、Microsoftが開発した無料のコードエディタです。2015年にリリースされて以来、急速に普及し、現在では世界で最も使われているコードエディタとなっています。

VS Codeの特徴

  1. 無料で使える - 完全無料。商用利用もOK。
  2. 軽量で高速 - 起動が速く、サクサク動く。
  3. 拡張機能が豊富 - 3万以上の拡張機能で、どんな言語・フレームワークにも対応。
  4. クロスプラットフォーム - Windows、Mac、Linuxで使える。
  5. Git統合 - バージョン管理がエディタ内で完結。
  6. AI機能 - GitHub Copilotとの連携で、AIによるコード補完が可能。

VS Codeのインストール方法

Windowsの場合

  1. VS Code公式サイトにアクセス
  2. 「Download for Windows」をクリック
  3. ダウンロードしたインストーラーを実行
  4. 指示に従ってインストール

Macの場合

方法1: 公式サイトからダウンロード

  1. VS Code公式サイトにアクセス
  2. 「Download for Mac」をクリック
  3. ダウンロードした.zipファイルを展開
  4. 「Visual Studio Code.app」をApplicationsフォルダにドラッグ

方法2: Homebrewを使う

brew install --cask visual-studio-code

💡 Homebrewについては「Homebrewとは?Macユーザー必見のパッケージ管理ツール」の記事をご覧ください。

VS Codeの画面構成

VS Codeを起動すると、以下のような画面が表示されます。

スクリーンショット 2025-11-28 22.42.08.png

各部分の説明

  1. アクティビティバー(左端): ファイル、検索、Git、拡張機能などの切り替え
  2. サイドバー: アクティビティバーで選択した内容を表示
  3. エディタエリア: コードを書く場所
  4. パネル: ターミナル、出力、問題などを表示
  5. ステータスバー: 現在のファイル情報、行番号などを表示(小さくてすみません💦)

VS Codeの基本操作

フォルダを開く

  1. FileOpen Folder...(Mac: Cmd + O
  2. 作業したいフォルダを選択
  3. 「開く」をクリック

💡 ポイント: VS Codeでは、ファイル単体ではなくフォルダ(プロジェクト)単位で開くのが基本です。

ファイルの作成

  1. サイドバーのファイルエクスプローラーで、新規ファイルアイコンをクリック
  2. ファイル名を入力(例: index.html
  3. Enterキーで確定

よく使うショートカットキー

操作WindowsMac
ファイルを開くCtrl + PCmd + P
コマンドパレットCtrl + Shift + PCmd + Shift + P
保存Ctrl + SCmd + S
検索Ctrl + FCmd + F
置換Ctrl + HCmd + Option + F
行のコピーAlt + Shift + ↓Option + Shift + ↓
行の移動Alt + ↑/↓Option + ↑/↓
コメントアウトCtrl + /Cmd + /
ターミナルを開くCtrl + `Cmd + `

初心者におすすめの拡張機能

VS Codeは拡張機能をインストールすることで、さらに便利になります。

必須級の拡張機能

1. Japanese Language Pack for Visual Studio Code

VS Codeを日本語化する拡張機能。

拡張機能ID: MS-CEINTL.vscode-language-pack-ja

2. Prettier - Code formatter

コードを自動で整形してくれる。インデントや改行を揃えてくれます。

拡張機能ID: esbenp.prettier-vscode

3. ESLint

JavaScriptのコードをチェックして、問題を指摘してくれます。

拡張機能ID: dbaeumer.vscode-eslint

4. Live Server

HTMLファイルをブラウザでリアルタイムプレビューできます。

拡張機能ID: ritwickdey.LiveServer

拡張機能のインストール方法

  1. アクティビティバーの拡張機能アイコン(四角が4つ)をクリック
  2. 検索ボックスに拡張機能名を入力
  3. 「インストール」ボタンをクリック

実際にコードを書いてみよう

簡単なHTMLファイルを作成して、VS Codeの便利さを体験してみましょう。

1. フォルダを作成して開く

mkdir my-first-project cd my-first-project code .

code . は現在のフォルダをVS Codeで開くコマンドです。

2. HTMLファイルを作成

  1. 新規ファイルを作成し、index.html と名付ける
  2. ! を入力してTabキーを押す(Emmet機能)

すると、HTMLの雛形が自動で展開されます!

<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <title>Document</title> </head> <body> </body> </html>

3. コードを書いてプレビュー

<body> タグ内に以下を追加:

<body> <h1>Hello, World!</h1> <p>VS Codeでプログラミングを始めました!</p> </body>

Live Server拡張機能をインストールしていれば、右下の「Go Live」をクリックするだけでブラウザでプレビューできます。

よくあるトラブルと解決法

Q: 日本語が文字化けする

A: ファイルのエンコーディングを確認しましょう。ステータスバー右下の「UTF-8」をクリックして、「UTF-8 with BOM」を選択してみてください。

Q: ターミナルでコマンドが認識されない

A: PATHの設定が必要かもしれません。VS Codeを再起動するか、コマンドパレット(Cmd + Shift + P)で「Shell Command: Install 'code' command in PATH」を実行してください。

Q: 拡張機能が動かない

A: VS Codeを再起動してみてください。それでも動かない場合は、拡張機能を一度アンインストールして再インストールしてみましょう。

まとめ

  • コードエディタはプログラミングに必須のツール
  • VS Codeは無料で高機能、初心者に最もおすすめ
  • 拡張機能をインストールすることで、さらに便利に
  • ショートカットキーを覚えると効率アップ

VS Codeは最初は機能が多くて戸惑うかもしれませんが、使っていくうちに自然と慣れていきます。まずは基本的な操作を覚えて、少しずつ便利な機能を使いこなしていきましょう!

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